- はじめに
- 公式サイトのURL
- 他ドメイン取得状況
- NameServer
- Webサーバ
- CDN(Content Delivery Network)
- Webサーバーソフトウェア
- SSL対応状況
- Analytics系
- まとめ
はじめに
自分の得意分野(?)の2つを掛け合わせて何ができるのか、、
インフラエンジニア x サッカー ということで、サッカークラブのWebサイトをインフラエンジニア目線で見ていきたいと思います!!
まずは、2019年のJ1 18チームです。
公式サイトのURL
各チームの公式サイトのURLをまとめておきます。
公式Webサイトで使用しているドメインとトップレベルドメインをまとめました。
チーム名 | ドメイン | TLD |
北海道コンサドーレ札幌 | consadole-sapporo.jp | .jp |
ベガルタ仙台 | vegalta.co.jp | .co.jp |
鹿島アントラーズ | - | - |
浦和レッズ | urawa-reds.co.jp | .co.jp |
FC東京 | fctokyo.co.jp | .co.jp |
横浜F・マリノス | f-marinos.com | .com |
川崎フロンターレ | frontale.co.jp | .co.jp |
湘南ベルマーレ | bellmare.co.jp | .co.jp |
松本山雅FC | yamaga-fc.com | .com |
ジュビロ磐田 | jubilo-iwata.co.jp | .co.jp |
清水エスパルス | s-pulse.co.jp | .co.jp |
名古屋グランパス | nagoya-grampus.jp | .jp |
ガンバ大阪 | gamba-osaka.net | .net |
セレッソ大阪 | cerezo.jp | .jp |
ヴィッセル神戸 | vissel-kobe.co.jp | .co.jp |
サンフレッチェ広島 | sanfrecce.co.jp | .co.jp |
サガン鳥栖 | sagan-tosu.net | .net |
大分トリニータ | oita-trinita.co.jp | .co.jp |
TLDは取得の条件によって信頼度が変わってきます。
「.co.jp」:日本で登記済みもしくは登記予定のある企業。1組織で1ドメイン名しか登録できない。
「.jp」:日本国内に住所があれば誰でも何個でも取得可能。
「.com」「.net」:誰でも何個でも取得可能。
ですので、信頼性はこうなります。「.co.jp」> 「.jp」> 「.com」「.net」
18チーム中10チーム(約56%)が「.co.jp」を利用しています。
鹿島アントラーズは、so-netのWebサービスを利用しているので、そもそも自社ドメインを使用していません。この辺りは、スポンサーにソニーネットワークコミュニケーションズがいることが大きいのだと思います。
他ドメイン取得状況
公式Webサイトで利用しているドメイン以外に保有しているドメインがあるか確認してみました。
チーム名 | 他所有ドメイン |
鹿島アントラーズ | antlers.jp antlers.co.jp |
川崎フロンターレ | frontale.jp |
松本山雅FC | yamaga-fc.jp |
清水エスパルス | s-pulse.jp |
ガンバ大阪 | gamba-osaka.jp |
セレッソ大阪 | cerezo.co.jp |
「.co.jp」と「.jp」を押さえているチームは、さすがと思います。
鹿島アントラーズもWebサイト以外(メールなど)は当たり前ですが「.co.jp」を使用しているものと思います。
NameServer
自ドメインをホストしているDNSサーバーを調査してみました。
Macのターミナルを使用し、Whoisコマンドで確認しています。
Whoisの出力結果のNameServerの値から提供業者を割り出しています。
チーム名 | NameServer事業者 |
北海道コンサドーレ札幌 | AWS(Route53) |
ベガルタ仙台 | ジェットインターネット |
鹿島アントラーズ | 株式会社エヌ・ティ・ティ ピー・シー コミュニケーションズ |
浦和レッズ | エヌ・ティ・ティレゾナント株式会社(goo) NTTデータの法人向けインターネット接続サービス「InterVia」 |
FC東京 | AWS(Route53) |
横浜F・マリノス | AWS(Route53) |
川崎フロンターレ | ニフクラ(富士通) |
湘南ベルマーレ | KDDI |
松本山雅FC | Value-domain |
ジュビロ磐田 | AWS(Route53) |
清水エスパルス | ACROSS 鈴与株式会社 |
名古屋グランパス | クララオンライン |
ガンバ大阪 | AWS(Route53) |
セレッソ大阪 | AWS(Route53) |
ヴィッセル神戸 | 楽天 |
サンフレッチェ広島 | Cloudn(NTTコミュニケーションズ) |
サガン鳥栖 | AWS(Route53) |
大分トリニータ | AWS(Route53) |
AWSのRoute53か、DNSホスティングのどちらかという構成だと思います。
Route53が自社運用なのか、どこかに委託しているのか気になるところ。
18チーム中8チーム(約44%)がRoute53です。
Webサーバ
Webサーバがどこの事業者のものか、IPアドレスから割り出しています。
MacのターミナルでdigコマンドからIPを確認。
WhoisのIP検索でIP所有者を割り出しています。
チーム名 | Webサーバ事業者 |
北海道コンサドーレ札幌 | AWS |
ベガルタ仙台 | ジェットインターネット株式会社 |
鹿島アントラーズ | so-net |
浦和レッズ | エヌ・ティ・ティレゾナント株式会社 |
FC東京 | AWS |
横浜F・マリノス | IIJ |
川崎フロンターレ | ニフクラ(富士通) |
湘南ベルマーレ | GMOクラウド |
松本山雅FC | AWS |
ジュビロ磐田 | AWS |
清水エスパルス | IDCFクラウド |
名古屋グランパス | クララオンライン |
ガンバ大阪 | AWS |
セレッソ大阪 | AWS |
ヴィッセル神戸 | ブロードバンドタワー |
サンフレッチェ広島 | OCN |
サガン鳥栖 | AWS |
大分トリニータ | AWS |
こちらもNameServerと同じAWSかホスティング事業者といった感じ。
18チーム中8チーム(約44%)がAWS。
CDN(Content Delivery Network)
CDNの利用有無です。
チーム名 | CDN |
横浜F・マリノス | ○ |
松本山雅FC | ○ |
横浜F・マリノスは、IIJのコンテンツアクセラレーションサービス。
Webサーバーソフトウェア
Webサーバーソフトウェアを確認しました。
確認はChromeのデベロッパーツールでHTTPヘッダー(Server:xxx)を確認しています。
チーム名 | Web Server Software |
北海道コンサドーレ札幌 | nginx |
ベガルタ仙台 | Apache |
鹿島アントラーズ | Apache |
浦和レッズ | Apache |
FC東京 | nginx |
横浜F・マリノス | Apache |
川崎フロンターレ | Apache/2.2.3 (CentOS) |
湘南ベルマーレ | Apache |
松本山雅FC | nginx |
ジュビロ磐田 | Apache/2.4.38 (Amazon) |
清水エスパルス | Apache |
名古屋グランパス | Apache |
ガンバ大阪 | Apache/2.2.25 (Amazon) DAV/2 PHP/5.3.29 mod_ssl/2.2.25 OpenSSL/1.0.0-fips |
セレッソ大阪 | nginx |
ヴィッセル神戸 | Apache |
サンフレッチェ広島 | Apache |
サガン鳥栖 | Apache |
大分トリニータ | nginx |
Apacheが13チーム(約72%)、nginxが5チーム(約28%)となっています。
バージョン情報が出ているチームは大丈夫でしょうかwww
SSL対応状況
常時SSL化が求められている時代ですので、SSL対応についても確認してみました。
また、証明書の種類(DV、OV、EV)も確認しています。
チーム名 | SSL |
北海道コンサドーレ札幌 | DV |
ベガルタ仙台 | DV |
鹿島アントラーズ | 非SSL |
浦和レッズ | 非SSL |
FC東京 | DV |
横浜F・マリノス | DV |
川崎フロンターレ | DV |
湘南ベルマーレ | 非SSL |
松本山雅FC | DV |
ジュビロ磐田 | 非SSL |
清水エスパルス | OV |
名古屋グランパス | 非SSL |
ガンバ大阪 | 非SSL |
セレッソ大阪 | DV |
ヴィッセル神戸 | DV |
サンフレッチェ広島 | 非SSL |
サガン鳥栖 | DV |
大分トリニータ | DV |
証明書の種類は信用度の差があります。
OV:実在証明型。ドメイン名が正しいかどうか + 会社名が正しいかどうか。
EV:実在証明拡張型。厳格な審査項目による審査を経て発行される。
なので、信用度はDV < OV < EV となります。
さすがにEVはありませんでしたが、清水エスパルスは唯一OVでした。
Analytics系
Google Analytics / Adobe Analitycs が稼働しているか確認してみます。
確認方法は、Chromeの拡張ツールとChrome Developer tool を使います。
Google Analytics 100%でした。
まとめ
インフラエンジニア目線で、J1のWebサイトを見てみました。
SSL化していなかったり、apacheのバージョンが出てしまっていたり、大丈夫なのか?という部分もありますが、AWSが結構活用されていたり、以外に時代についていっているのかと思う部分もありました。
海外の主要リーグのチームを見てみるとまた違った特徴が見えるかも知れないので、近い内に調査してみたいと思います。
今回はできていませんが、GTmetrixなどでWebサイトの評価をしてみるのも面白いかも知れません。
〆